NHKのハートネットTVの記事を読みました。「怒ると歯止めが利かなくなってしまう」
どうやって子供に手をあげなくなっていったかという経験談がかかれていますが、そこで子どもがこんなことを言います。
『どうして叩いちゃいけないの?』
小学校でお友達をたたいている子供に向かって親が「叩いちゃダメでしょ」と言った時にかえってきた言葉です。
親ははじめてそこで自分たちが子どもをたたいていたことに気付いて愕然とした、と。
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1.暴力を学ぶ モデリング
2.不満をノートに書く
3.自分を観察する
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1.暴力を学ぶ モデリング
アメリカのバンデューラという人がボボ人形実験というのを行っています。
2~5歳の男女の子供それぞれ40人に
大人がボボ人形という人形に暴力を振るう映像を見せた後、3つのグループに分けました。
1つ目のグループでは、子供たちは大人が暴力を振るった後、別の大人から褒められるところを見せ、
2つ目のグループでは、大人が別の大人から叱られるところを見せました。
3つめのグループでは、特に何も見せませんでした。
その後、子供たちは人形が置いてある別室に移動し、観察されます。
暴力を振るった大人が賞賛された映像を見たグループのの子供たちは、叱責された映像を見たグループよりも、人形に暴力行為を行う傾向が見られました。
大人が賞賛や叱責を受けるのを見なかった子供たちは、ほめられた子供たちと同じ程度、暴力行為を示したそうです。
モデルとなる対象物の行動をみて、同じような行動をすることをモデリングといいます。
人間、特に子どもはモデリングにより学習、成長すると言われています。
あなたもそうだったのではないでしょうか。
親の暴力を見て育った子どもは、暴力を当たり前として受け入れます。
私たちの世代はみな、親からの暴力はしつけであり、自分のためと思ってきましたから。
2.不満をノートに書く
NHKの記事の両親は、子どもへの不満をノートに書いて、暴言暴力をふるわないようにしたとありました。
怒りをノートに書くことで子どもに向かなくなったのはすごいと思います。
ノートに書くことは、書いているときにもまた時間が経った後でも、自分を少し客観的にみられるのではと感じます。
記事には何冊も重ねてあるノートの画像があり、何年も書き続けることで、子どもや自分の変化も記録されているだろうと思いました。
それで親は自分の努力を認め、肯定することができるでしょう。
3.自分を観察する
NHKの記事には最後に、自分を観察することが必要だともありました。
危険な状態になったことを自分で気付けるか。
スイッチが入る数秒前に気付くことができたら、席を外す、冷蔵庫を見に行く、スマホをみるなどのタイムアウトができると言っていました。
タイムアウトとは一時休止、いったん中断する、いったん休むということです。
あなたの、そろそろやばいぞの兆候はどんなところに表れるでしょうか。
そしてタイムアウトはどんなことならできそうでしょうか。
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