虐待だけじゃない、いろんな解決、いろんな望みがあるとき、ゴール、それも細部までイメージすることは有効です。
自分の中にこんなことできるわけない、私には能力も助けもない。八方ふさがりに思える時、イメージは強力な武器になる。
細部のゴールが強力な武器だと思う時、ひとりの女性の紅潮した笑顔を思い出します。
ブリーフセラピーの事例DVDで19歳の黒人の母親が、セラピストとの話の中での笑顔。
-----------------------------------------
1.ゴールの詳細を聴く質問
2.語りの力
3.ノートに書いてみる
-----------------------------------------
1.ゴールの詳細を聴く質問
セラピストは若い母親にこう訊きました。
「その時お子さんたちはどんな様子ですか?」
19歳の母親は同居パートナーの暴力で二人の子供を取り上げられ、養育家庭に連れて行かれている。
彼女は二人の子供を取り返したい。子供らと暮らしたい。そのために暴力パートナーと別れ、度重なる脅しからも自分を守り、自分の意志でセラピーに来ていました。
セラピストは尋ねます。
「もし今晩寝て、寝ている間に奇跡が起こったら、
明日の朝、目覚めたあなたが最初に見るものは何?」
19歳の母親はいいます。
「奇跡が起こったら?
うーん、
想像できないけど、
そうね、もしも本当に起こるとしたら
目が覚めたときに子供たちがわたしの目の前にいるってことね」
そしてセラピストは聞くのです。
「その時お子さんたちはどんな様子ですか?」
「エキサイティング!
ふたりは喜んで飛び上がっています!
ママ!帰ってきたのね!と叫んでいます」
「あなたはどんな気持ち?」
「エキサイティング!
凄く幸せ!」
相談に来ている方にとって大切な人とその人の気持ち、様子、そしてそれを見たときの自分の気持ちを訊くのです。
その奇跡が起きた時の。彼女の表情がみるみる変わる。
まるでそこに子供たちがいるみたいな紅潮した頬。
生き生きとした目。
2.語りの力
ブリーフセラピーで使う、ミラクルクエスチョンという質問です。
「今晩寝て、目覚めたら奇跡が起こっていたとしたら・・・
さて明日の朝、あなたが目にするものはなんですか?」
その方の本当の望みを明確にするのが目的ですが、イメージを語って明確にしていただくことで自分の意志を強固にもする。
3.ノートに書いてみる
その状況を細部までイメージして、そしてそれが実現できる、自分の意思でやり遂げる。
それを心の中で固めるのはその方の「語り」です。
繰り返しありたい状況を頭に思い浮かべて、気持ちを強固にすることが有効なのです。
そして人に語るとイメージは更に明確になり、外に出して再度自分に戻す作業で 外部からその状況が自分にインプットされます。
そうなるともう自分だけのイメージではない。
もしあなたに語る人がいなければ、ノートに書いてみてください。
言葉で外に出すか、文字でだすかの違いだけです。
そして細部まで、です。
ある朝、
奇跡が起こった朝にあなたは最初になにを見ますか。
その時の子どもの様子、言葉、自分の声かけ、会話や子どもの表情、自分の表情もです。
あなたはいつ、どこでその奇跡に気付くでしょう。
その時の自分の気持ち、家族、子どもの気持ちはどんなですか
ゴールがイメージできたら8割は実現できるんです、
と、セラピストは言います。
ノートに書いてみてください。
#虐待 #やめたい #方法 #解決
コメントをお書きください