虐待を受けている小さな子どもは親に対する愛情が、そうでない子に比べて強いと言います。
子どもは殴られても蹴られても、捨てられるよりは自分を見てくれるだけでましと思います。
見捨てられると子どもにはひとりで生きるすべが無く、つまり命に関わるからです
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1.生存の欲求
2.依存か回避
3.一人で戦うのはしんどい
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1.生存の欲求
心地よいかかわりでなくても、苦しいかかわりであっても、捨てられるよりはましです。
生存の欲求。
本能です。
そして
殴られ蹴られても、余計見捨てられないように必死で養育者にしがみつきます。
成長すると
自分が悪いから殴られると思うので、なんとか良い子になろうとします。
それで更に親への愛情、依存は強くなります。
しかし親は子どもが悪いというより、自分の欲求どおりに動かない子どもをコントロールしたいだけなので、子どもはいつまでたっても良い子になれません。
子どもは自尊感情をなくしていきます。
自分の決定に自信が持てなくなり、自己肯定ができないまま大きくなります。
自分が大事な存在であると思えることが、他人も大事と思えるもとになるので、
自分を良い子と思えないことで他人も大事にできず、対人関係に苦労します。
2.依存か回避
好きな人が出来たとき、その人に深く依存してしまうか、傷つくのを恐れて関係を深くできず、自分から離れてしまうなどの話を聞きます。同性でも異性でもです。
親密になろうとするときにわざと嫌われることをしたり言ったりして、相手の気持ちを確かめるという行動を起こしたりします。
こんなにしても嫌わないでくれる?という試し行動です。
本当に私を嫌いと言わないの?
絶対的な安心であってほしい養育者から、繰り返し傷つけられ、期待を裏切られてきたことから、人が学習するのは当たり前です。
信頼したら裏切られる。甘えたら傷つけられる。相手からそれを本当に得られるのか
確認しなければ心を許せるなんてできない。
しかし相手も人間なので、攻撃する、傷つける人といるのは辛いですから
結局離れていく。
そしてあなたは思う
ほらね。
やっぱり。
わたしはやっぱり誰にも好かれない。
3.一人で戦うのはしんどい
養育者との初めの関わりは、その方の人間関係を築く基礎になっています。
虐待や育児放棄されてきた経験を持つ人は、他者とのほどよい関係を築くことが難しいのです。
ではどうするのか
皆様々な解決方法を持っています。
あなたにもあるでしょう。
その中でも、理解してくれる他者が一人でもいることが、大きなおきな変化となります。
多くの人がそんな存在の人の話をします。
恋人、パートナー、友達、親戚、祖父母、先生、医師、カウンセラー、保健師、ネットでの仲間、自助グループの仲間
そしてそれは、ひとりじゃなくて複数いることも大きな助けになります。
一人で戦うのはしんどい。
あなたには価値がある。
見捨てられるのが怖い、場所から、あなたの価値をみつけられる場所に移動する。
その場所は意外とあなたの近くにあると思うのですが、、、
どうですか?
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